粉体塗料のメリット・デメリット

粉体塗料には、環境面や作業面で多くのメリットがありますが、デメリットもあります
メリット
1. 環境に優しい
有機溶剤(VOC)を含んでいない
塗装時の臭気が少ない
作業者や周辺環境への負荷を低減できる
2. 塗着効率が良い
オーバースプレーした粉体を回収し再利用できる
塗料ロスが少ない
ランニングコスト削減につながる
3. 塗膜性能が優れる
耐食性に優れる
耐衝撃性に優れる
耐摩耗性に優れる
4. 一度で厚く塗れる
液体塗料では複数回する塗装を一回で塗装が可能
生産性向上に貢献
5. 塗装管理が容易
液体塗料と異なり、シンナーによる粘度調整が不要

デメリット
1. 初期設備投資が高い
静電粉体塗装機、粉体回収装置、焼付乾燥炉などが必要で、導入コストが大きい
2. 熱に強い素材でないと塗装が困難
焼付硬化のため通常160~200℃程度の加熱が必要
塗装出来る素材例 : 鉄、アルミ、亜鉛めっき鋼板
塗装出来ない素材例 : 木材、プラスチック
3.薄膜塗装が苦手
非常に薄い塗膜を均一に形成するのが困難
外観品質を重視する製品では調整が必要
4. 色替えに時間がかかる
塗装ブースや回収装置の清掃が必要
多品種少量生産には不利な場合がある
5. 複雑形状への塗装に課題
- 複雑な形状の被塗物の場合、ファラデーケージ効果により、凹部や奥まった箇所、狭い隙間にはつきにくい
※ファラデーケージ効果
籠(ケージ)状の凹部のある被塗物におよぶ電気力線が、被塗物の外側に集中し、凹部の内側に入り込まな
いこと


